集落支援員だより(2020.4月)

これまで2年間にわたり、徳地地域の月刊誌「ふるさととくぢ」に「集落支援員だより」を掲載してきました。引き続き「徳地ワイガヤの会」HPに載せて欲しいの要望があり、徳地の地域づくりにお役に立てればと考え筆を執ることとしました。いろいろな情報から私が思ったことをわかりやすく述べて行こうと考えています。

 今月は何と言ってもコロナウイルスについてです。ドイツのメルケル首相はテレビ演説で次のように国民に訴えています。

「私たちの生活は今、急激な変化にさらされています。日常性、社会生活、他者との共存についての私たちの常識が、これまでにない形で試練を受けています。なかでも最もつらいのはおそらく、これまで当たり前だった人と人の付き合いが出来なくなっていることでしょう。私たち誰もが、今後どうなるのかと疑問や不安で頭がいっぱいになります」「本当に全ての市民の皆さんが、ご自身の課題と捉えてくだされば、この課題は必ずや克服できると私は固く信じています」「国がどのような対策を講じても、急速なウイルス感染拡大に対抗しうる最も有効な手段を用いないのであれば、それは徒労に終わってしまいます。最も有効な手段とは、私たち自身です。誰もが等しくウイルスに感染する可能性があるように、誰もが助け合わなければなりません。まずは、現在の状況を誰もが真剣に受け止めることから始めるのです。関係のない人等いません。全員が当事者であり、私たち全員の努力が必要なのです」「一人一人がどれだけ自制してルールを守り、実行するかが、すべてではないにせよ、今後の展開を決める一つの要素なのです。私たちは、思いやりと理性を持って行動し、命を救っていくことを示していかなければなりません。例外なくすべての人、私たち一人一人が試されているのです」。

 メルケル首相の演説の通り、一人一人が当事者であるとの意識をもって、行動することが今求められています。ドイツの人々は「家にこもります」「買いだめを止めます」とすぐに反応したそうです。終息を願うばかりです。

一方でこの危機は私たちに何かを示唆しているようにも思えます。世界中の皆の命を、一人一人が支えていると意識することなど今まであったでしょうか。皆が同じ危機に真剣に向き合っているのだという認識から「思いやり」が生まれ、「助け合う」社会に変わっていく。すでにいろいろなアイディアや助け合いが生まれていますが、世の中がよりよく変わるキッカケになるのではと思っています。

 2020.4.30 (集落支援員:市原 茂 )

ふるさととくぢ集落支援員だより(3月号)

地域もちつき大会の一場面

 集落支援員として徳地にお世話になり始めて3年目を迎えています。沢山の方々から暖かいお言葉や厳しい叱責を受けながら、その一つ一つを栄養にして成長できる喜びを噛みしめてきました。

2年間続いたこの“集落支援員だより”も今月号で終わります。

「いつも楽しく読ませてもらっています」「いろいろなことをされているんですね」と声をかけていただくことが大きな励みになりました。長い間のご愛読誠にありがとうございました。

振り返って「集落支援員とは何をすればよいのか」をいつも考え続けてきました。最初のころは、地域の皆様に顔を知ってもらおうと、各地で行われるイベントには努めて参加してカメラを片手に写真を撮りまくっていました。

「あの人見かけん人じゃけど誰かいね」が、いつの間にか「また来てね」と会う方々の言葉も変わっていきました。

「地域の皆様との話し合いを通して地域課題を探り、地域の方々と一緒にその解決策を考える」。言葉では簡単に言えますが「ではどうするか」。地域課題に終わりはありません。

これからもこの難題に皆様と一緒に一つ一つ試行錯誤しながら取り組んでいきたいと思っています。引き続きご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

(集落支援員:市原)

ふるさととくぢ集落支援員だより(2月号)

台唐(だいがら)でお餅つき

イベントを企画して、徳地の魅力を発信し、人を招き入れる方法を仲間と考えています。

一般的に、イベントが魅力的に感じられる決め手は、タイトルが5割、写真が4割、その他1割だそうです。つまりタイトルをいかに魅力的に作れるかがカギです。

徳地には恵まれた自然、古い歴史・文化があります。発信の仕方によっては外部の人を引きつける力は十分あると考えています。

私は試しに、「台唐(だいがら)で餅をつき、もんで食べよう」/「徳地和紙を漉いて紙製品をつくろう」といったタイトルを考えて仲間に話しました。するとある人から、「台唐が何か分からない」「徳地和紙の魅力が伝わってこない」と意見をもらいました。

そこで、台唐の仕組みや、徳地和紙は強く賞状にも使われていることなどを丁寧に説明したところ、

「テコの原理でおもちつき、『台唐』体験」/「丈夫な徳地和紙で自分だけのお財布をつくろう」

とわかりやすいタイトルに変わっていきました。

徳地の魅力を掘りおこし、わかりやすく発信し、人を呼び入れて、更に活気ある地域にしていきませんか。

(集落支援員:市原)

ふるさととくぢ集落支援員だより(1月号)

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年暮れ島根県邑南町口羽地区を訪ねました。人口約700人、高齢化率58%、20集落の地区です。

「若者は帰ってこない」と覚悟を決め、100人中100人が75歳を越えた時どうなるかを皆んなで考えられたそうです。困りごとは3つに絞られました。①地域自治が困難になる ②田畑が荒れる ③日常生活に困る。

これらを解決するために、臨機応変に代行できる「お助けセンター」として、「口羽をてごぉする会」を2010年に立ち上げられました。やる気のある者が議論して、問題点を絞り、やれるところからやり始めることになりました。

新聞配達店が高齢で廃業になれば出来る人が新聞配達を引き継がれました。今97歳のおばあちゃんがチラシの折り込みの仕事を元気にされています。

やる気のある女性10人が仕出し業を引き継ぎ、仕出し・食品加工・食用鯉の養殖販売事業に取り組んでおられます。

2019年より予約方式の有償運送事業を始め、通院や買い物など日常交通ニーズの9割は解決されているそうです。運転手は30人。

今、地区で経済が循環するよう特に木質バイオマスによるエネルギーの自給自足の研究が進められています。

過疎のむらから日本社会が確実に変わりつつある「息吹き」を感じました。

(集落支援員:市原)

集落支援員だより(12月号)

「ふるさととくぢ」3月号、4月号で佐波川美化ボランティア活動について書きました。たくさんのボランティアの方々が大やぶとなっている河川敷をきれいにされている記事でした。

今、そのすぐ上流を、山口県防府土木建築事務所(以下県土木)が発注者となって河川改修工事が行われています。正式には「佐波川総合流域防災(緊急対策)工事」で、下八坂横野から才契、小古祖にかけて来年2月28日までの予定で進められています。このあたりは大きな木があちこちにあってボランティアの方も「我々では処置することが難しい」といわれていました。

大水がでると大きなゴミが引っ掛かり災害につながりかねないところです。県土木の担当者の方が「広報誌『ふるさととくぢ』で地元の人たちが自主的な活動として河川をきれいにされている記事を読みました」と言われていました。

ボランティア活動がこの工事に影響を及ぼしたかどうかはわかりませんが「地域の方々の安全」にささやかでもつながっていればこれ以上嬉しいことはありません。

小さな活動として始められたボランティア活動とのことですが「見てくださっている人がどこかに必ずおられる」ことを改めて気付かせていただきました

   ~廣瀬橋から見た工事風景~

(集落支援員:市原)